私の経験
慢性涙嚢炎の非観血的療法
菊池 富三郎
pp.1049-1050
発行日 1958年7月15日
Published Date 1958/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206412
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緒言
慢性涙嚢炎は,眼科医が屡々遭遇する病気の1つであるが,従来は手術的に除去されることが多く,また最近はレヂンチユーブ挿入法なども行われるようになつた。しかし,その遠隔成績からみると,前者は依然として流涙の訴えの去らぬことが多く,後者もまた後には再閉塞するものが少くない。従て手術を嫌う多くの人は抗生物質液の洗滌によつて姑息的に治療をしている人が多い。然るに下記の如き筆者の小経験により,非観血的治療を以て永久的治癒が可能なことを知つたので,その方法を略述して各位の御追試を乞う次第である。
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