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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(1)1989年10月 名古屋
学術展示
壊死性角膜炎の発生経過について
Pathogenetic factors for necrotizing keratitis
西田 幸二
1
,
井上 幸次
1
,
下村 嘉一
2
,
大橋 裕一
1
,
木下 茂
1
,
真鍋 禮三
1
Kohji Nishida
1
,
Yoshitsugu Inoue
1
,
Yoshikazu Shimomura
2
,
Yuichi Ohashi
1
,
Shigeru Kinoshita
1
,
Reizo Manabe
1
1大阪大学医学部眼科
2大阪労災病院眼科
pp.304-305
発行日 1990年3月15日
Published Date 1990/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908088
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- Abstract 文献概要
緒言 壊死性角膜炎は単純ヘルペスウイルスによる実質型角膜炎の1病型で,角膜中央部からやや周辺部にかけて血管の侵入を伴った濃厚な角膜混濁を生じるのが特徴である。角膜ヘルペスの他の病型とは異なって,高度の角膜混濁,時に角膜穿孔を来すため,しばしば角膜移植の適応となる。このように,臨床上重要な病型であるにもかかわらず,その病型に至る臨床的経過について詳細に検討した報告はこれまでにない。今回我々は,壊死性角膜炎の発症経過について検討し,その危険因子と発症機序について考察したので報告する。
対象および方法 対象は1987年1月から1988年12月の間に,大阪大学眼科を受診した角膜ヘルペス患者のうち,初診時すでに壊死性角膜炎であった例を除いた146例146眼であり,この146眼の病型の推移をretrospectiveに調査し,検討を加えた。
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