特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略
Ⅱ.治療の実際
4.難治性緑内障治療の実際
先天緑内障の治療
勝島 晴美
1
1勝島眼科
pp.241-244
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907926
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
わが国における先天緑内障の新規発見患者数は,アンケート調査によれば,1992年度が38例,1993年度が35例であった1)。これらの結果から,発症頻度は原発先天緑内障が5万人に1人,他の眼形成異常を伴う先天緑内障が10万人に1人であり,両者を合わせても3万人に1人と推計されている。緑内障発見の契機となる所見は,約半数の症例で角膜混濁または角膜径増大であり,原発先天緑内障の3大徴候とされる流涙,差明,限瞼痙攣は20%以下である1)。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.