症例
先天緑内障の1例
須藤 寛人
1
,
古谷 元康
1
,
荒川 修
1
,
上田 昌博
1
,
井上 祐子
1
,
武田 啓治
2
,
鈴木 満喜子
2
,
岩田 和雄
3
,
今井 晃
3
,
田村 京子
3
Norihito Sudo
1
,
Keiji Takeda
2
,
Kazuo Iwata
3
1長岡赤十字病院産婦人科
2長岡赤十字病院眼科
3新潟大学医学部眼科教室
pp.203-205
発行日 1984年3月10日
Published Date 1984/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206958
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
正常分娩にて正常新生児として出生した新生児においても,時間単位,日単位で注意深い観察が必要である。私達は,出生時に異常は認められなかったが,生後3日目に角膜白濁が発見され,眼科的検索の結果,先天緑内障と診断がつき,緊急手術により眼圧のコントロールに成功し,障害の進行を防ぎ得た症例を最近経験した。このような症例は産婦人科医にとっては比較的稀な経験であるが,放置すれば失明に陥るという重大な問題を含んでいるので,症例の詳細を報告し参考に資したい。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.