特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略
Ⅱ.治療の実際
4.難治性緑内障治療の実際
血管新生緑内障の治療
小俣 貴靖
1
,
浜中 輝彦
1
1日本赤十字社医療センター眼科
pp.228-236
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907923
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はじめに
血管新生緑内障(neovascular glaucoma:NVG)は眼圧コントロールが困難で,失明または眼球摘出に至る可能性が極めて高い予後不良な難治性緑内障の1つである。原則的にはNVGを発症する前に予防することが基本である。しかし,いったん発症してしまったものには迅速な対応が必要である。NVGはその原因,進行速度などで病像は多彩であり,NVG治療の最重要な次の3点をふまえつつ個々のNVGに合致したきめの細かい治療方針を決定すべきである。
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