Japanese
English
連載 眼科手術のテクニック・132
血管性増殖膜に対するen bloc excision
En bloc excision for fibrovascular membranes
竹田 宗泰
1
Muneyasu Takeda
1
1市立札幌病院眼科
pp.1888-1889
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907137
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
硝子体手術で牽引性網膜剥離を伴う血管性増殖膜(以下,増殖膜)切除時の困難性は,眼内剪刀を片手(右利きでは右手)だけで操作することにある。特に増殖膜が広範で癒着が強かったり,剥離で網膜が菲薄化しているときは,増殖膜を保持・固定できないと切ろうとしても逃げてしまう。
解決法として,双手法がある。これは器具のセッティングが複雑で,照明も不十分になりがちで,操作も容易とはいえない。En bloc excisionは硝子体円錐の一部を残し,その牽引を左手の代わりに使用して,増殖膜を固定し,epicenterを切開する1〜3)。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.