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連載 眼科図譜・370
末梢血幹細胞移植後の移植片対宿主病でみられた角結膜病変
Corneo-conjunctival lesion in graft-versus-host disease after peripheral blood stem cell transplantation
武居 予至子
1
,
藤田 亜希子
2
,
土田 陽三
2
,
松尾 俊彦
2
,
大月 洋
2
Yoshiko Takesue
1
,
Akiko Fujita
2
,
Yozo Tsuchida
2
,
Toshihiko Matsuo
2
,
Hiroshi Ohtsuki
2
1岡山市立市民病院眼科
2岡山大学医学部眼科学教室
pp.1890-1892
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907138
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緒言
近年,白血病の根治的治療法として骨髄移植,なかでも同種骨髄移植または末梢血幹細胞移植が盛んに行われるようになってきた1)。移植片対宿主病(graft-versus-host disease:GVHD)は,その発症時期や主症状により急性GVHDと慢性GVHDとに分けられ,急性GVHDの眼症状としては偽膜性結膜炎が知られている2〜5)。今回筆者らは,白血病に対する末梢血幹細胞移植後にGVHDを発症し,角膜にプラーク付着を認めた症例を経験し,採取したプラークの組織学的検討および核型の解析を行ったので報告する。
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