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緑内障に対する遺伝子診断・遺伝子治療の可能性
板谷 正紀
1
,
谷原 秀信
1
Masanori Hangai
1
,
Hidenobu Tanihara
1
1京都大学視覚病態学(眼科学)
pp.220-221
発行日 1996年10月20日
Published Date 1996/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905142
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近年の分子生物学・分子遺伝学の進歩に伴い,眼科診療の多様な局面で遺伝子レベルでの疾患の理解と臨床への応用が試みられている。特に緑内障に対しては,一部家系における疾患原因遺伝子の染色体局在が解明されたことにより,大きな期待が寄せられている。また遺伝子導入技術の発達と,先天代謝異常・AIDS・癌などの致死性疾患に対する遺伝子治療の臨床応用の開始を受けて,眼科領域における遺伝子治療の基礎研究がさかんに研究されるようになっている。これらの研究の流れを受けて,緑内障研究は,このような遺伝子レベルに迫りうる新しい有力な研究手法を獲得して,その進展が期待されている。
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