連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・54
ジアテルミー凝固をいかに行うか(1)
沖波 聡
1
1佐賀医科大学眼科学教室
pp.1279-1281
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901764
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ジアテルミー凝固法には穿刺凝固法と表面凝固法があるが,穿刺凝固法について述べることにする。ジアテルミー凝固では強膜上の凝固部位がよくわかるので,あとでバックル材料を強膜に縫着する操作を行いやすい反面,強膜の損傷のために再手術の時に操作が難しいことがある。眼底をみながら直接凝固することができないので,正確な凝固をするためには,術前に裂孔と網膜血管との位置関係などの眼底の状況が頭の中に描けるようになっていなければいけない。小児と複数回めの手術で全身麻酔を希望する場合以外は,0.5%マーカイン®による球後麻酔と顔面神経ブロックで行う。
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