医療ガイドライン
ジアテルミーを用いた外耳炎の治療
志井田 守
1
1勝田耳鼻咽喉科病院
pp.689-691
発行日 1993年8月20日
Published Date 1993/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900768
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I.ジアテルミー治療について
1.定義と名称
ジアテルミーは透熱を意味する。Zeynekにより1895年に始められた方法で,火花間隙法による1,000KHz (中波ラジオの周波数)の高周波電流を電極を着けて通電する内科的治療であった。
この治療は後に否定されたが,今日その方式が竃気メスとして外科的に応用されており,内科的治療としては超短波治療(波長6m,50MHz程度)とマイクロ波照射(波長12.5cm,2,450MHz)が用いられている。超短波はテレビ,マイクロ波は電子レンジの周波数で,ともに通電せず電波そのものを治療に応用する1)。
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