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連載 眼科図譜・313
硝子体混濁で発症し硝子体生検で悪性リンパ腫と診断されたぶどう膜炎
Malignant lymphoma masqueraded as uveitis with vitreous opacity
宮崎 俊明
1
,
湖崎 淳
1
,
南後 健一
1
,
西村 哲哉
1
,
宇山 昌延
1
,
石田 和寛
2
,
稲本 裕一
2
,
三木 正毅
2
Toshiaki Miyazaki
1
,
Jun Kozaki
1
,
Kenichi Nango
1
,
Tetsuya Nishimura
1
,
Masanobu Uyama
1
,
Kazuhiro Ishida
2
,
Yuichi Inamoto
2
,
Masaki Miki
2
1関西医科大学眼科学教室
2岸和田市民病院眼科
pp.1256-1258
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901288
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緒言
眼内悪性リンパ腫は,原因不明,難治のぶどう膜炎の形で発症する1)。従来は眼球摘出後の病理組織検査によりはじめて悪性リンパ腫と診断された1)。最近は房水の細胞診1)や経強膜的脈絡膜生検2),硝子体生検3)が行われ,その有用性が報告されている。筆者らは硝子体混濁で発症し,他院にて1年近くにわたり原因不明,難治であったぶどう膜炎の症例に経毛様体扁平部硝子体切除術と同時に硝子体生検を行った。病理組織学的に悪性リンパ腫と診断することができ,硝子体手術と術後の放射線療法にて治癒したので報告する。
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