原著
Swept-source OCTによるぶどう膜炎の硝子体混濁の特徴
松本 光世
1
,
下田 幸紀
,
橋本 英明
,
鈴木 康太
,
馬郡 幹也
,
岸 章治
1群馬大学 医学部眼科学教室
キーワード:
Behcet症候群
,
Methylprednisolone
,
Triamcinolone
,
ブドウ膜髄膜脳炎症候群
,
ブドウ膜炎
,
後向き研究
,
硝子体剥離
,
パルス療法(薬物療法)
,
光干渉断層撮影
,
眼内注射
,
Tenon嚢
,
サルコイドーシス-眼
,
硝子体混濁
Keyword:
Behcet Syndrome
,
Methylprednisolone
,
Retrospective Studies
,
Uveitis
,
Uveomeningoencephalitic Syndrome
,
Triamcinolone
,
Vitreous Detachment
,
Pulse Therapy, Drug
,
Tomography, Optical Coherence
,
Tenon Capsule
,
Injections, Intraocular
pp.677-686
発行日 2016年6月5日
Published Date 2016/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/J00293.2016339119
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当院通院中のぶどう膜炎患者35例65眼を対象に、Swept-source OCT(SS-OCT)を用いて硝子体の観察を行い、コントロール群(健常成人10例20眼)と比較検討した。ぶどう膜炎の原因疾患の内訳は、サルコイドーシス9例18眼、Vogt-小柳-原田病(VKH)17例34眼、ベーチェット病9例13眼であった。SS-OCTによる観察の結果、ぶどう膜炎群、コントロール群とも硝子体内に顆粒状高輝度反射(以下A)を認めたが、その分布や数は異なっていた。原因疾患別にみると、サルコイドーシス群のAは大きさが不揃いであり、VKH群では他の原因疾患に比べてAが少なかった。ベーチェット病群のAは小円形で、炎症発作時に大量に出現していた。ぶどう膜炎の治療前後にAの変化を観察できた56眼中、34眼(61%)で炎症所見の改善とともにAの減少が認められた。
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