Japanese
English
特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島
学術展示
白内障患者の術前および眼内レンズ挿入後のコントラスト感度
Contrast sensitivity function in cataract and pseudophakia
宮島 弘子
1
,
小川 智子
1
,
勝海 修
2
Hiroko Miyajima
1
,
Tomoko Ogawa
1
,
Osamu Katsumi
2
1国立埼玉病院眼科
2Eye Research Institute
pp.296-297
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901038
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
緒言 近年,白内障患者における手術適応の判定や眼内レンズ(IOL)挿入後の視機能評価の方法として,従来の高コントラスト視標による視力検査に加え,コントラスト感度(CSF)テストやグレアーテストの必要性が検討されている。今回,Vistech社製Multivi-sion Contrast Tester (MCT 8000)を用い,白内障眼および眼内レンズ挿入眼の昼間,夜間のCSFを,グレアーありとなしの条件下で測定し,ArdenのGra-ting Chartと同様に,諸条件の変化を数値で表す試みをした。また,すでに報告したWang1)のVariable Contrast Visual Acuity Charts (VCVAC)の結果とも比較検討したので報告する。
対象および方法 対象は,国立埼玉病院眼科にて経過観察されている白内障群13眼,水晶体超音波乳化吸引術およびI0L挿入術が施行されたIOL群22眼であった。年齢は,白内障群は37〜77歳(平均61.7±11.7歳),IOL群は45〜81歳(平均65.5±10.6歳),矯正視力は,白内障群は0.5〜1.2(平均0.8±0.2),IOL群は0.7〜1.5(平均1.2±0.2)であった。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.