特集 眼科基本診療—私はこうしている
緊急処置の実際
急激な視野障害でなにを考えるか
土坂 寿行
1
1東京女子医大第二病院眼科
pp.170-171
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900921
- 有料閲覧
- 文献概要
視野障害の原因となる組織は,網膜から視中枢に至るまでの領域で,その他にも心因性の視野狭窄が見られる。この内,網膜および視交叉に至るまでの視神経障害は,通常片眼性の視野障害の原因となり,視交叉から中枢側の障害は両側性である。これらの疾患は他の神経障害を合併することが多く,視力,視野検査の他に眼球運動,瞳孔反応などの神経学的な検索を必要とする。また,細隙灯顕微鏡検査,眼圧,眼底検査など一般的な検索の他,救急でできる範囲でCFF,螢光眼底撮影,ERG,VEP,色覚検査,レントゲン撮影,CT,MRI,血液一般検査などが行えるとよい。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.