特集 眼科基本診療Update—私はこうしている
緊急処置の実際
急激な視野障害を訴える患者—まず何を考えるか
関谷 善文
1
1神戸大学医学部眼科学教室
pp.328-330
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907102
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主訴の検討
急激な視野障害を訴えて眼科を訪れる患者の場合は,まず両眼性であるのか,片眼性であるのかを慎重に判断しなければならない。
どちらかというと,初診の際の患者自身の訴えとしては片眼性のものの割合が多い。なぜなら,同名半盲や両耳側半盲のような両眼性のものであっても,これをうまく表現できずに,患者は「視野障害」よりも「視力障害」と表現するため,こちらからいろいろと聞き直して,はじめて「視野障害」と判断できる場合が多いからである。
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