特集 眼科基本診療—私はこうしている
診断に必要な基本技術
異物不明の穿孔性眼外傷
高橋 正孝
1
1高橋眼科医院
pp.86-87
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900887
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穿孔外傷では異物が眼内に飛入したか否か不明の場合が多い。穿孔外傷が判然としなくても患者が異物の眼球侵入を訴えることがある。いずれの場合も慎重かつ迅速な対応が大切である。
眼内異物が疑われると,直ちにX線検査,CTスキャンを考えがちであるが,基本的な眼科領域の検査が優先するのは当然のことである。高度な検査をより効果的に行う意味からも眼科外来の一般検査は重要である。何よりも,眼内異物検索に唯一決定的な検査方法というものはないということを銘記すべきである。
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