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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(2)1989年10月 名古屋
学術展示
白内障手術における局所麻酔と眼球マッサージの眼圧に及ぼす影響
Intraocular pressure changes by local anesthesia and ocular massage in cataract surgery
栗原 和之
1
Kazuyuki Kurihara
1
1篠ノ井総合病院眼科
pp.522-523
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900129
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- Abstract 文献概要
緒言 白内障手術施行の際,瞬目麻酔,球後麻酔および眼球マッサージによって,眼圧がいかに変化するかをAlcon Pneumatonograph(以下PTGと略)を用いて測定し,併せて坐位と仰臥位の眼圧値の比較,眼球脈波の変化,球後麻酔による眼球運動障害の程度と眼圧の関係を検討した。
対象と方法 眼科的局所合併症の認められない広隅角,老人性白内障32例33眼を対象とした。手術日前日にGoldmann Appl. Tonometerで坐位の眼圧を測定,PGSとした。手術日,術前にMydrin®,Neosynesin®,Indomelol®で散瞳し,手術室入室後PTGで仰臥位の眼圧測定,PLとした。1:1に混合した2% xylocaine E®と0.5% marcaine® 4.5〜5.OccでVan Lint法により瞬目麻酔を行い直後に眼圧測定,PAとした。次に同麻酔剤3.0〜3.5ccで球後麻酔を行い直後に眼圧測定,PRとした。その後術者の指圧で5分間眼圧マッサージを行い眼圧測定,PMとした。最後に29眼について眼球運動障害の程度を測定した。(上下左右各方向への完全麻痺を+1,不完全麻痺を+0.5として0から+4までの9段階評価)
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