Japanese
English
連載 Clinical Challenge・57
小細胞肺癌の加療中に急激な両眼性の視力低下をきたした1例
A case of bilateral acute vision loss during treatment for small cell lung cancer
船津 諒
1
,
寺﨑 寛人
1
Ryoh Funatsu
1
1鹿児島大学医学部眼科学教室
pp.1452-1455
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215406
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症例
患者:86歳,男性
主訴:両視力低下
既往歴:陳旧性脳梗塞,腎癌(73歳:左腎摘出術),前立腺癌(85歳:放射線療法・ホルモン療法),小細胞肺癌(化学療法中)
現病歴:呼吸器内科にて小細胞肺癌に対し,カルボプラチン+エトポシド+アテゾリズマブの化学療法を受けていた。治療開始後,肺癌は縮小傾向であったが,4コース目の加療中(治療開始から4か月後)に両眼の視力低下を自覚した。その約2週間後に両眼の急な視力低下を自覚し,近医眼科を受診したところ,視力は右指数弁(矯正不能),左指数弁(矯正不能)であった。視力低下の原因が不明であり,同日に当科へ紹介となった。
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