Japanese
English
特集 近視研究の最前線
【学童近視】
学童近視の治療
-――オルソケラトロジー
Treatment for school myopia
――Orthokeratology
平岡 孝浩
1
Takahiro HIRAOKA
1
1筑波大学医学医療系眼科
キーワード:
オルソケラトロジー(OK)
,
近視進行抑制
,
眼軸長
,
軸外収差理論
,
アトロピン点眼の併用
Keyword:
オルソケラトロジー(OK)
,
近視進行抑制
,
眼軸長
,
軸外収差理論
,
アトロピン点眼の併用
pp.131-135
発行日 2021年10月9日
Published Date 2021/10/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27902131
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
学童におけるオルソケラトロジー(OK)は,近視矯正効果と近視進行抑制効果の2つが同時に得られる一挙両得の治療であるといえる.夜間就寝時のみレンズを装用するため,昼間は裸眼で生活でき,あらゆる矯正用具から解放されるメリットがある.2004年以降,眼軸長伸長抑制効果に関しても着実にエビデンスが積み上げられており,長期経過の報告も増えてきた.また,近年ではOKと低濃度アトロピン点眼(AT)の併用療法の検討が複数の研究で行われており,その相加効果が報告されている.しかし,中止後のリバウンドに関しての検討は不十分であり,今後の研究課題である.また,重篤が合併症を防ぐために,レンズケアを含めた患者教育や定期検査を厳格に行うことも重要である.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.