Japanese
English
臨床ノート
白内障術後惹起乱視の変化について
The change of postoperative surgically induced astigmatism
竹下 哲二
1
,
蕪 龍大
1
,
川下 晶
1
,
岩崎 留己
1
,
大城 莉香子
1
,
郷 明日香
2
,
松本 栞音
3
Tetsuji Takeshita
1
1上天草市立上天草総合病院眼科
2西日本教育医療専門学校視能訓練士学科
3九州保健福祉大学保健科学部視機能療法学科
1Department of Ophthalmology, Kamiamakusa General Hospital
pp.315-317
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214322
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
緒言
トーリック眼内レンズ(toric intraocular lens:T-IOL)の乱視度数および挿入軸の決定には,レンズ製造各社のWEBカリキュレーターを用いるのが一般的である。その際,入力が必要な項目に術後惹起乱視(surgically induced astigmatism:SIA)がある。SIAは切開創の幅や位置,術式や手術器具によって術者ごとに異なるが,同じ術者でもT-IOL挿入時に使用するインジェクターによって違う可能性がある。したがって,WEBカリキュレーターへの入力のためにインジェクターごとのSIAをあらかじめ求めておくことが望ましい。
今回筆者らは,現在T-IOLのない製品も含め,10種のインジェクターについてSIAをレトロスペクティブに調査したので報告する。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.