原著論文
焦点深度拡張型単焦点眼内レンズと低加入度数分節型眼内レンズの中間視力の違い
大城 莉香子
1
,
川下 晶
1
,
岩崎 留己
1
,
蕪 龍大
1
,
竹下 哲二
1
1上天草市立上天草総合病院眼科
キーワード:
テクニス アイハンス
,
レンティス コンフォート
,
中間視力
,
EDoF
,
保険適用
Keyword:
テクニス アイハンス
,
レンティス コンフォート
,
中間視力
,
EDoF
,
保険適用
pp.373-378
発行日 2022年4月5日
Published Date 2022/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002582
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目的
焦点深度拡張型単焦点眼内レンズであるDIB00Vと低加入度数分節型眼内レンズであるLS-313 MF15の術後1週間での中間視力に差があるか検討した。
対象と方法
2018年12月から2021年9月の間に白内障手術を受け,DIB00Vを挿入した,角膜乱視および視力に影響を及ぼすような眼疾患のない25例41眼およびLS-313 MF15を挿入した85例141眼を対象とした。術前と術後1週間の遠方裸眼および矯正視力,自覚的および他覚的屈折値,術後1週間での遠方矯正下での70cmおよび50cm視力,コントラスト感度の測定を行った。また一部の症例で光視症の有無についてアンケート調査を行った。
結 果
遠方視力については両群間に有意差はなかったが遠方矯正下での70cm視力および50cm視力はLS-313 MF15群のほうが有意に良好であった。光視症については,LS-313 MF15群の半数以上が自覚していたのに対し,DIB00V群では1例もみられなかった。
結 論
DIB00Vは中間視力ではLS-313 MF15に劣るものの光視症がないことから,症例を選ばずに使用できる可能性がある。
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