増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド
8 神経眼科
眼球運動障害
林 孝雄
1
1帝京大学医療技術学部視能矯正学科
pp.317-321
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214191
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント
クリニックから病院へ紹介するとき
《急性》
・急激な複視を自覚しており,眼球運動障害がみられた場合.
① その日のうちに紹介可能→脳動脈瘤など緊急を要する場合は,すぐに紹介.
② その日のうちに紹介不可能→なるべく早めの受診を促す.
《亜急性》
・最近複視を自覚し始めたと訴え,眼球運動障害がみられた場合→早めの受診を促す.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
《複視の自覚が軽減した場合》
・症状が固定し,複視は残っていても日常生活に支障をきたすことがなくなっており,紹介元や近医への通院を希望すれば,クリニックへ逆紹介する.
《眼球運動障害が改善した場合》
・複視もなく,紹介元や近医への通院を希望すれば,クリニックへ逆紹介する.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.