Japanese
English
総説
神経症候としての眼球運動の異常—(その1):眼球運動の検査
Abnormal Eye Movements as Neurological Manifestations. : Part 1: Examinations of the Eye Movements
小松崎 篤
1
Atsushi Komatsuzaki
1
1東京大学医学部耳鼻咽喉科
1Department of Otorhinolaryngology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.639-647
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204433
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I.はじめに
諸種の神経疾患で眼球運動の異常がみられその異常より病巣局在診断が可能なことが多い。しかも神経症候としての眼球運動異常は,眼球運動が比較的微細であること,一見多様にみえるようでもいくつかの基本に分類され,その神経機構や臨床的意義が次第にあきらかになりつつあるのが現状である。
本稿では,実際の臨床の場において眼球運動の異常はどのように検査され,また,その臨床的意義はいかなるものであるかを中心に述べたい。そのために,眼球運動の様式,検査法,各種疾患でみとめられる眼球運動の異常などにつき述べる。
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