増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド
8 神経眼科
視野障害
中村 誠
1
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野
pp.322-327
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214192
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント
クリニックから病院へ紹介するとき
・急性発症の視野障害があるにもかかわらず細隙灯顕微鏡検査・眼底検査で異常がみられないとき.
① 片眼性かつ相対的瞳孔求心路障害(RAPD)陽性→その日のうちに病院へ紹介.
② 片眼性かつRAPD陰性→予約をとって病院へ紹介.
③ 両眼性の場合→可能な限り早く病院へ紹介.
・緑内障で治療中だが,進行が早い,ないし非典型的な視野変化が現れた場合→予約をとって病院へ紹介.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
・原疾患が完治したとき.
・原疾患の加療がこれ以上望めず,病院までの通院が困難になったとき.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.