増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド
2 角膜
角膜ジストロフィ・変性
近間 泰一郎
1
1広島大学大学院医系科学研究科視覚病態学
pp.99-105
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214155
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クリニック・病院で診るときのポイント
クリニックから病院へ紹介するとき
・初診時すでに視力低下がある場合→視力低下にジストロフィがどの程度影響しているかが明らかでなく,白内障の先行治療の可否や角膜の治療適応の有無について判断に迷うとき.
・患者がジストロフィの臨床診断,または遺伝子相談を希望する場合.
・角膜混濁の原因がはっきりせず,精査を希望する場合.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
・ジストロフィの診断が臨床的に確定し,視機能が保たれているとき.
・角膜の治療(角膜表層切除や角膜移植など)が終了し,視力が安定しているとき.
・手術などの積極的治療より経過観察を患者が希望するとき.
(いずれも,視機能の低下が進行した際には再度紹介受診が必要となることもある)
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