今月の表紙
眼内レンズと後囊の間に迷入した粒状のパーフルオロカーボン(PFC)の超広角眼底写真への映り込み
名畑 浩昌
1
,
中澤 満
2
1杏林大学医学部付属病院
2弘前大学
pp.862
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214033
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- 文献概要
症例は55歳,男性。左眼の視野障害を自覚し近医を受診したところ,左眼裂孔原性網膜剝離と診断され,精査加療目的に当院へ紹介となった。初診時の左眼視力は(0.2×IOL()−2.00D),眼圧は17mmHgであった。
下方基底部付近の小裂孔による広範囲な網膜剝離のため,パーフルオロカーボン(PFC)を使用して網膜下液の排出を行った。術後に右側臥位を継続していたが,術後17日目に前房にPFCの粒が出現し一度洗浄するも取りきれず,術後8か月目に3年前に挿入したIOLと後囊の間に残存PFCの粒が迷入していた(右図)。
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