増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
13 AMD
抗VEGF薬硝子体内注射
柿本 宙志
1
1福井大学医学部眼科学教室
pp.264-266
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213810
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治療法の概要
加齢黄斑変性症(age-related macular degeneration:AMD)とは,加齢性変化に伴い黄斑部網膜に滲出性または萎縮性の変化をきたす疾患である。わが国では滲出性の変化をきたす滲出型AMDが圧倒的に多く,基本的には脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization:CNV)の発生に伴い,網膜浮腫,網膜剝離,出血などの滲出性変化が生じることで視機能の低下をきたす。CNVの発生および伸展には血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)が重要な役割を担っており,治療の第一選択は抗VEGF療法である。眼科で承認されている抗VEGF薬は,ペガプタニブナトリウム(マクジェン®:2020年2月販売中止),ラニビズマブ(ルセンティス®),アフリベルセプト(アイリーア®)の3剤であり,滲出型AMDに対してはすべて使用可能である。
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