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蛍光眼底造影検査
平山 公美子
1
1大阪市立大学医学研究科視覚病態学
pp.267-269
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213811
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検査の概要
加齢黄斑変性とは,黄斑部の網膜色素上皮,Bruch膜,脈絡膜毛細血管板の加齢変化が原因で起こる疾患である。滲出型と萎縮型に分けられ,中心視力の低下や歪視の原因となる。萎縮型は治療法はないが,滲出型は黄斑の網膜下や色素上皮下に脈絡膜から新生血管が伸展し出血や滲出性変化を起こし,治療適応となるため的確な診断と鑑別が重要である(図1)。OCTの普及とともに早期発見が可能となり,以前よりも視力が良好な段階で診断し,治療を開始することが可能となってきている。その一方で,中心性漿液性網脈絡膜症や網膜静脈閉塞症といった黄斑に滲出性変化をきたす他の疾患と混同されることも多く,病状の診断・治療の評価には蛍光眼底造影検査が有用である。
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