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Acute macular neuroretinopathy
Acute macular neuroretinopathy
橋本 勇希
1
,
野田 航介
1
,
中澤 満
2
1北海道大学
2弘前大
pp.257
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213064
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症例は8歳,女児。主訴は右視力低下で,初診時視力は0.2(矯正不能)であった。右黄斑部にやや暗赤色調の病変と網膜色素上皮の脱色素病変があり,フルオレセイン蛍光眼底造影では周辺網膜血管からの蛍光漏出を,インドシアニングリーン蛍光眼底造影では黄斑部低蛍光を認めた。近赤外光(IR)を用いた走査型レーザー検眼鏡では黄斑部は低輝度であり,光干渉断層計検査ではその低輝度病変に一致したellipsoid zone(EZ)の不整とinterdigitation zone(IZ)の欠損を認めた。しかし,内顆粒層にparacentaral acute middle maculopathyを示唆する高輝度病変はなかった。脈絡膜厚は400μmで,laser speckle flowgraphyのmean blur rate(MBR)は6.9であった。
以上の所見から,acute macular neuroretinopathy(AMN)type 2と診断し,無治療で経過観察とした。初診6か月後には,視力は(1.5)に,EZとIZは連続性を回復した。また,視力回復とともに脈絡膜厚は334μmに減少,MBRは11.7に上昇し,IR画像の低輝度病変もほぼ消失した。
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