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特集 眼内レンズ偏位・脱臼に対する手術—最新版
フランジ法眼内レンズ強膜内固定術
Flanged IOL fixation
山根 真
1
Shin Yamane
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター眼科
pp.183-187
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213043
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はじめに
眼内レンズ(intraocular lens:IOL)強膜内固定術は,縫合糸を用いずにIOLを強膜へ固定するため手術操作が少なく手術時間が短縮できること,縫合糸の加水分解や露出といった縫合糸関連の合併症がないことが利点として挙げられる。フランジ法はIOL強膜内固定術のなかでも最もシンプルで低侵襲であると同時に強固なIOL固定を得ることができる術式である1)。IOLの支持部を引き出すために,必要な最小限の強膜創しか作製しないため,出血や感染のリスクが軽減し,IOL支持部に作製するフランジが創閉鎖と支持部固定性の向上に貢献する。小切開を実現するためには,いくつかのコツが存在する。本稿では,フランジ法の基本的な流れと大切なポイントについて解説する。
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