今月の表紙
水晶体融解
山口 純
1
,
鈴木 康之
2
1北里大学病院
2東海大学
pp.1625
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212976
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症例は75歳,女性。2014年より右眼の視力低下を自覚するも,子供の頃より近視が強く,20代の頃に感染症を起こした既往もあり(右視力0.1),放置していた。2017年2月に右眼の眼痛を訴え近医を受診し,当院を紹介され受診となった。
初診時視力は右 光覚弁(+),左0.07(0.6×−4.25D()cyl−1.00 90°)。眼圧は,右26mmHg,左13mmHg。水晶体は,硝子体側へやや偏位しており,モルガニー白内障様の所見と水晶体融解が認められ,水晶体融解性ぶどう膜炎と診断された。眼底の透見はできず,超音波検査(Bモード)にて後部ぶどう腫を認めた。眼軸長は右30.53mm,左25.72mmと左右差があった。
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