増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
6.神経・外眼部・腫瘍などの疾患
3)腫瘍
乳児血管腫の治療
尾山 徳秀
1,2
1医療法人社団オクルスうおぬま眼科
2新潟大学医歯学総合病院眼科
pp.362-367
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212940
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ここが変わった!
以前の常識
●ステロイドの全身投与や局所療法,インターフェロンα療法,抗癌剤のビンクリスチンやシクロホスファミド,手術加療,色素レーザーなどの治療法は劇的に改善することは少なく,それらを使用することによる副作用の懸念も常に存在した。
●治療が遅れたり,治療の反応が悪い場合は,40〜60%の確率で不同視弱視などの屈折異常弱視が発生した。
現在の常識
●早期に非選択的β遮断薬を使用することで,導入直後から劇的な改善を認めることが多く,屈折異常弱視の発生率も下がる。重篤な副作用の頻度も少ない。
●非選択的β遮断薬は点滴や内服があるが,最近ではシロップ剤も存在し,眼科領域で使用する点眼の塗布でも効果が認められる。
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