特集 小児の皮膚疾患カラーアトラス
腫瘍・腫瘤
乳児血管腫
三澤 恵
pp.132-132
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000004440
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●治療
かつてはwait&see policyに基づいて治療をせずに小さくなるのを待つのが主流であったが,合併症や後遺症をおこす場合もあり,小さく目立たないものを除いて生後1~3カ月からの早期治療開始が推奨されてきている.治療は色素レーザー,プロプラノロール内服療法,βブロッカー外用療法,圧迫療法などがある.色素レーザーを3カ月に1回照射することで乳児血管腫の増殖を抑制し,最終的に残る皮膚のたるみなどのリスクを減らすことができる.
整容的問題や機能障害のリスクが高い場合などはプロプラノロール内服療法を行う.プロプラノロールの副作用として低血糖,心拍数の低下および低血圧,呼吸困難,下痢,嘔吐,睡眠障害,気管支炎の悪化などがある.副作用の管理なども含め,小児科と連携してプロプラノロール導入を行うことが肝要である.また,低血糖などの重篤な副作用をおこさないために,長時間の絶食を避けることや経口摂取困難なときは内服を見送ることなど保護者への服薬指導も徹底することが必要である.
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