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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
L.新生児・乳児疾患
乳児血管腫
Infantile hemangioma
小関 道夫
1
Michio Ozeki
1
1岐阜大学大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
血管性腫瘍
,
薬物療法
,
β受容体遮断薬
,
低血糖
Keyword:
血管性腫瘍
,
薬物療法
,
β受容体遮断薬
,
低血糖
pp.916-919
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001363
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1 疾患概念
乳児血管腫(infantile hemangioma:IH)は,乳児期でもっとも頻度の高い血管性腫瘍の一つである。多くの場合,出生時には存在しないか,小さい毛細血管拡張や集簇性紅色丘疹である前駆病変として出現し,生後2週間程度で病変が顕在化する。4か月ごろ(とくに5~8週)までに80%程度に急速増大し,1歳からまれに2歳ごろまで増殖期が続くことがある。その後は徐々に縮小し,4歳までに80%程度まで退縮すると言われる1)(図1)。
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