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あとがき
鈴木 康之
pp.916
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212737
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先日,第122回日本眼科学会総会が盛況のうちに終了しました。学会長の鳥取大学教授の井上幸次先生の細やかな心遣いやプログラム委員会のご努力,そして天候にも恵まれ,充実した議論のなか,多くの刺激を受けることができました。ちなみに今回の学会長をされた井上先生には,この4月から本雑誌「臨床眼科」の編集委員にご就任いただくことになり「臨床眼科」の内容がますます充実していくことが期待されます。井上先生よろしくお願いいたします。
さて,この4月から新専門医制度の下で臨床研修が始まったわけですが,そのなかで厚労省のあからさまな外科医,産婦人科医などへの誘導と都市部医師の制限が強行されることになりました。なかでも眼科では都会に指定された東京,神奈川,愛知,大阪,福岡で過去5年間の平均数を上限とした登録者制限が行われ大混乱をきたしました。特に東京では第一次登録者97名中20名が,愛知では27名中10名が登録不可となり,また一次登録者が0であったにもかかわらず二次募集ができない施設も出ました。来年度も,この状態が改善される見込みはなく,今秋の登録時に,どのような状況が起きるのか今から大変心配されます。眼科全体の意思統一と他科との連携を含め可能な手段を尽くして対策していく必要があると思います。眼科の将来を明るいものにすべく協力していきましょう。
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