--------------------
あとがき
鈴木 康之
pp.1794
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104555
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
本年も最終号となりました。先日,京都で開催された第66回日本臨床眼科学会は天候もよく,ところどころ美しい紅葉を楽しみながら,充実した内容で大変多くの知識,刺激を得ることができました。参加者も非常に多く,皆さま真剣かつ友好的に眼科臨床に関する有意義な議論ができたことだろうと思います。
さて,本号の「今月の話題」は眼瞼腫瘍の再建がテーマです。眼瞼腫瘍を扱うこと自体があまりない眼科医が多いだろうなか,さらにその再建ともなるとなかなか学会でもセッションに参加しにくいことと思います。しかし,眼瞼腫瘍を専門にしている先生はもちろんのこと,たとえ自分が扱わなくても,そのような患者がどのように治療されるのかを知っておくことは大事なことであると思いますし,そのような内容をじっくり読めるところが『臨床眼科』のよいところだと思います。特に再建の分野ではいわゆる眼科の領域を超えた部分の組織を用いるのが当たり前の世界ということで,よほど頭を柔らかくしないとこのような治療は行い得ないだろう,と感服することしきりでした。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.