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あとがき
鈴木 康之
pp.1750
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213002
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今年も残すところあとわずかとなりました。みなさん年末に向けてお仕事は順調に進んでいらっしゃるでしょうか?
「臨床眼科」12月号をお届けします。先日,第72回臨床眼科学会が東京で行われましたが,今回も多くの参加者が国際フォーラムの迷路の中を縦横無尽に往来し,眼科の最新知識を貪欲に吸収されていました。一方,学会に先立って日眼より眼科専攻医登録の定員が各基幹施設に通知され,「都会」にあたる都道府県の基幹施設では定員が厳しく制限されてしまい,「都会」の田舎に位置する私の大学病院眼科の将来に希望が見えない状況に力が抜けてしまっている昨今です。医学部付属病院における学生教育,研修医教育,そして専攻医教育の重要性など言いたいことはいろいろありますが,現在巷で話題になっている「医学部不正入試問題」が文科省がらみであることや,うちの大学の近隣出身で元眼科医の某女史による当たり前発言などなど厚労省が眼科をいじめるには現在これ以上ない環境であることを考えると,どうにもならない無力感に苛まれざるをえない状況です。
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