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今号の特集は「新しい術式を評価する」と題して各分野の新術式に関する最新事情を解説いただきました。フェムトセカンドレーザーは現在角膜および白内障手術の分野で注目を集めていますが,使用している施設が限られているため,一般の眼科医が詳細な内容を知ることはなかなか困難です。島﨑先生には,実際の使用法,利点,欠点など実践に即した内容を最新情報を交えてご紹介いただき,とても興味深い内容であったと思います。今後果たしてフェムトセカンドレーザーが一般化するのか否か,引き続き注目していきたいと思います。また,眼内レンズ強膜内固定術に関してはこの分野の第一人者である太田先生にご執筆いただきました。合併症に関する自験例ならびに近年報告されたデータをまとめておられ,とても参考になりました。やはり眼内レンズの選択が重要で,今後,強膜内固定術専用の眼内レンズ開発が期待されるところです。緑内障分野ではバルベルト緑内障インプラント手術とエクスプレス挿入術についてそれぞれ杉本先生と狩野先生にお願いしました。いずれも保険適用になってある程度の時間が経ち,評価も落ち着いてきていると思われますが,バルベルトではその合併症に対する対策が重要であり,またエクスプレスではデバイスが高率に虹彩接触を起こすことなど問題点もあり,果たして本当に有用であるのかを含め検討する必要があると思われました。さらに栗山先生には黄斑円孔に対するInverted ILM flap techniqueに関し,関連術式を含め非常に詳細な解説をいただきました。大型黄斑円孔や強度近視黄斑円孔の治療に関しては常に悩まされていますが,このような術式によって閉鎖率が向上することは患者にとってはもちろんのこと術者にとっても大きな福音になることが期待されます。
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