Japanese
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特集 眼窩疾患の最近の動向
眼窩画像診断のコツ
The neuroimaging technique how to diagnose orbital disease
橋本 雅人
1
Masato Hashimoto
1
1中村記念病院眼科
pp.142-150
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212581
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はじめに
眼窩疾患は,視神経炎に代表される視神経疾患,甲状腺眼症のような外眼筋疾患,あるいは眼付属器から発生する原発性眼窩部腫瘍,副鼻腔から眼窩内に浸潤する続発性腫瘍など多種多彩である。これらの疾患は病変が細隙灯検査や眼底検査などによって見つかるものではないため,診断にはCTやMRIによる眼窩部画像検査が不可欠である。ただし,撮影条件や撮影法が不適切であると知りたい情報が得られず,病変を見逃す可能性がある。その理由の1つに,眼窩部が骨に囲まれた円錐型の小さなスペースであり,その中に視神経や外眼筋,涙腺など重要な眼付属器が密集して存在していることが挙げられる。そのため,眼窩部の画像検査をする際には,それに適した撮影法,撮影条件を選択して行うことが望ましい。
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