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連載 つけよう! 神経眼科力・4
複視(3)画像診断の役立て方(眼窩編)
Diagnostic orbital imaging for diplopia
橋本 雅人
1
Masato Hashimoto
1
1札幌医科大学眼科学教室
pp.1074-1078
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103247
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どのような症例に眼窩部画像をオーダーするか?
眼球打撲(外傷)が原因で生じた複視をみた場合は,必ず眼窩部画像をオーダーしなければならない。特にコンピュータ断層撮影(computed tomography:CT)検査は眼窩底骨折の診断に欠かすことのできない検査である。その他,動眼,滑車,外転神経の単独麻痺または複合麻痺で説明がつかない眼球運動障害をみた時,外眼筋病変を疑い眼窩部画像をオーダーする。さらに,複視に加えて眼球突出や充血,眼圧上昇などの眼窩静脈還流障害を示す場合もやはり眼窩部病変を疑い眼窩部画像をオーダーする。
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