Book Review
OCTアンギオグラフィコアアトラス—ケースで学ぶ読影のポイント
寺崎 浩子
1
1名大大学院・眼科学
pp.1793
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212524
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光干渉断層計(OCT)は機能向上,保険収載などにより眼科日常診療で広く使われるようになってきており,眼科診療の精度は大きく向上している。このOCTに網膜血管ネットワークを描出するOCTアンギオグラフィ機能が約2年前に一般外来に登場した。OCTアンギオグラフィはまさに“OCTで断層像を撮影するだけ”で網膜毛細血管ネットワークを層別に描出,あるいは脈絡膜新生血管や網膜新生血管を描出することができる機能である。
このOCTアンギオグラフィの登場により,フルオレセインやインドシアニングリーン蛍光眼底造影の前にこの機能でスクリーニングを行うなどして,蛍光眼底造影の必要性を調べたり,ときによっては蛍光眼底造影をむしろ省くことができたりして,眼科診療が大きく変わっていきそうな状況になってきている。
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