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連載 蛍光眼底造影クリニカルカンファレンス・第16回
網膜細動脈瘤
Retinal Arteriolar Macroaneurysm
寺尾 信宏
1
Nobuhiro Terao
1
1京都府立医科大学眼科学教室
pp.498-504
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212217
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疾患の概要
網膜細動脈瘤は60〜80歳以上の高齢者,特に女性に好発する疾患である1)。全身合併症として,高血圧,動脈硬化,高脂血症,虚血性心疾患,脳血管性疾患を伴う症例が多い。
第3分岐以内の網膜動脈に瘤状の拡張を生じるが,無破裂動脈瘤では自覚症状がないことが多い。通常,網膜細動脈瘤破裂による網膜下,内境界膜下および硝子体出血による急激な視力低下,または網膜細動脈瘤から黄斑部への滲出性変化による視力低下が受診契機となる2)。
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