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連載 眼科図譜
術中Optical Coherence Tomography(RESCAN® 700)
Intraoperative optical coherence tomography(RESCAN® 700)
江口 洋
1
,
日下 俊次
1
,
堀田 芙美香
1
,
福田 昌彦
2
,
下村 嘉一
2
Hiroshi Eguchi
1
1近畿大学医学部堺病院眼科
2近畿大学医学部眼科
1Department of Ophthalmology, Kindai University Sakai Hospital
pp.509-513
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212221
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緒言
手術中に光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)を用いて眼組織の断層像を得ることは,外来検査でのOCTほど詳細で鮮明な像が得られない場合でも,術中の正確な状況判断の一助となる。手持ち型のOCT機器を手術室に持ち込み,第三者が断層像を撮影することも可能であるが,術者は手術操作を中断する必要があり,術野汚染の危険もある。第三者がタッチパネルモニターで操作するタイプのものは術野汚染の危険はないが,得られる断層像を確認するためには,術者はいったん鏡筒から視線を外さなければならない。
Carl Zeiss Meditec社のRESCAN® 700は,同社の手術用顕微鏡のLumera® 700に搭載されており,術者がフットスイッチを操作することで,手術操作を中断することなく断層像が得られるシステムである。小さいものの接眼レンズにも断層像が映るため,術者は鏡筒から視線を外すことなく断層像を確認できる。同時に,第三者がタッチパネルモニターで操作できるようにもなっている。本稿では,筆者らの施設でRESCAN® 700で術中OCT像を得たいくつかの症例を紹介し,RESCAN® 700の可能性について言及する。
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