今月の表紙
網膜細動脈瘤破裂
反保 宏信
1
,
中澤 満
2
1自治医科大学
2弘前大学
pp.260
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211718
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症例は52歳,女性。左眼の視力低下を自覚し,近医を受診した。左眼黄斑部に出血を認め,精査加療目的で当科へ紹介され受診となった。
初診時の視力は(0.08),黄斑部の硝子体膜下および内境界膜下にニボーを形成する網膜前出血を広範囲に認めた。本人の希望により,YAGレーザーなどによる治療は行わず経過観察のみで自然吸収を待った。その後,出血は徐々に吸収され,発症後3か月で視力(1.0)に回復した。発症後6か月には出血が完全に吸収されたため,造影検査を行い,網膜細動脈瘤が認められたため,光凝固を行った。
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