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特集 緑内障治療の副作用・合併症対策総ざらい
チューブシャントの毛様体扁平部挿入
Pars plana insertion of glaucoma tube shunt
谷戸 正樹
1
Masaki Tanito
1
1松江赤十字病院眼科
pp.186-192
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211700
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はじめに
現在,わが国で保険診療が可能なロングチューブ型の緑内障手術用医療材料(glaucoma drainage device:GDD)として,バルベルト(Bearveldt®)緑内障インプラント(以下,バルベルト)(AMO Japan社,2011年8月31日認可),アーメド(AhmedTM)緑内障バルブ(以下,アーメド)(JFCセールスプラン社,2014年3月28日認可)の2種類がある(図1)。前房あるいは硝子体切除術と併用して毛様体扁平部に挿入したチューブを通して,眼球赤道部に移植したプレートに房水を誘導し,プレート周囲の組織に房水を吸収させることで眼圧下降が図られる。角膜輪部近傍の結膜瘢痕のためにトラベクレクトミーの効果が期待できない,あるいはトラベクレクトミーが不成功に終わった種々の緑内障にも効果が期待できる。
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