Japanese
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談話室
最近の眼鏡(1)
The Present Status about Spectacles (Part 1)
井上 正澄
1
Masazumi Inoue
1
1井上眼科医院
pp.1263-1270
発行日 1966年9月15日
Published Date 1966/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211145
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Ⅰ.はじめに
検眼は眼科医の特技である。
眼鏡処方箋を書くことは眼科診断の成果の一つであつて眼科医は眼鏡について最新の知識を持つている必要がある。しかし本邦では検眼は社会保険に冷遇されているために熱意のない眼科医が少なくない。その結果として眼科医でない者が,試験レンズを用いて簡単な自覚屈折検査を行ない,眼鏡を処方して調製する事によつて患者は種々の不幸に見舞われている。即ち不適当な眼鏡を装用したために眼精疲労を生じたり,又は悪化したり,初期の緑内障や眼内病を見落すことによつて,不幸な眼疾患者を多く作り,失明予防に大きな障害となつている。
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