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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京
学術展示
両眼性角膜ヘルペスの臨床像
Clinical profile of bilateral herpetic keratitis
高村 悦子
1
,
高野 博子
1
,
中川 ひとみ
1
,
内田 幸男
1
Etsuko Takamura
1
,
Hiroko Takano
1
,
Hitomi Nakagawa
1
,
Yukio Uchida
1
1東京女子医科大学眼科
pp.200-201
発行日 1989年2月15日
Published Date 1989/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210623
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緒言 両眼性角膜ヘルペスはまれであり,角膜ヘルペス症例の約3%と報告されているが1),発症機序や臨床像について不明の点が多い。また,両眼同時発症例(以下,同時発症)と時を隔てて発症する例(以下,異時発症)の相違点についての検討はされていない。そこで今回,両眼に樹枝状角膜炎を認めた角膜ヘルペスの臨床的特徴,特に同時発症について検討したので報告する。
対象および方法 1980年1月から7年間に当院角膜外来を受診した角膜ヘルペス260例中,両眼に樹枝状角膜炎の発症を観察した17例34眼(6.5%)を対象とし,年齢,性別,既往歴,合併症,角結膜所見の特徴などにつき検討した。男性8例,女性9例。年齢は6-81歳(平均39.2歳)。同時発症が11例(64.7%),異時発症が6例(35.3%)であった。
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