Japanese
English
特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(1)1988年9月 東京
学術展示
角膜ヘルペス治療上における難治症例の検討
Analysis of treatment-resistant herpetic keratitis
新田 敬子
1
,
塩田 洋
1
,
内藤 毅
1
,
猪本 康代
1
,
楠島 康平
1
,
三村 康男
1
Keiko Nitta
1
,
Hiroshi Shiota
1
,
Takeshi Naito
1
,
Yasuyo Inomoto
1
,
Kouhei Kusujima
1
,
Yasuo Mimura
1
1徳島大学医学部眼科
pp.202-203
発行日 1989年2月15日
Published Date 1989/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210624
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
目的 角膜ヘルペスは角膜疾患において重要な位置を占め,時として治療困難なことがあり,失明原因として増加の傾向にある。そのため今回我々は,角膜ヘルペスの難治症例について,難治に至らしめた原因などについて検討してみた。
方法 対象は1975年から1987年までの13年間に,当科で角膜ヘルペスと診断され治療を受けた患者で,充分経過観察のできた患者192名を対象とした。なお角膜ヘルペスの診断は臨床所見と螢光抗体法を併用し,前者を主とし,後者を補助とした。難治症例の基準は,(Ⅰ)前医で治療困難となり当科に紹介された症例,(Ⅱa)角膜ヘルペスの基本型1)で2週間以内に潰瘍が消失しなかった症例,(Ⅱb)実質型角膜炎1)で,2カ月以上臨床症状が存在した症例,(ⅡC)栄養障害性潰瘍を生じた症例,(Ⅱd)角膜移植を要した症例,とした。以上の様に難治症例を分類し,考えられる難治に至らしめた原因を調べた。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.