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眼科提要
中泉 行信
1
,
中泉 行史
1
,
斎藤 仁男
1
1研医会
pp.1392-1393
発行日 1988年12月15日
Published Date 1988/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210574
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「眼科提要」は,明治10年(1877)から同12年(1879)まで,当時の越後新潟病院附属医学校における,オランダ人教師,布(保)阿屈(1845〜1883)氏の講義を竹山屯(1840〜1918)氏,中根重一(1851〜1906)氏が筆録譯記し,生徒の謄写の労を省き,同志に頒けるために作成された眼科書で,印行は明治12年4月である.
新潟病院附属医学校における布阿屈(フォック,Fock)氏の眼科の講義はシュワイゲル(失話伊傑児,Schweigger)の眼科書(1875年刊)やグレエー(虞列歇,Grey)の眼科書(1876年刊)により行われていた.竹山屯新潟医学校長は,たまたま医学校の教授で,眼科講習生教授兼務を命ぜられた中根重一とともに協力して,その講義を訳記して本書を作成した,と伝えられている.
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