文庫の窓から
医科全書 眼科篇
中泉 行信
,
中泉 行史
,
斎藤 仁男
1
1研医会
pp.874-875
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210816
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「医学全書」眼科篇は東京医学校(東京大学医学部の前身)におけるドクトル・シュルツェ (Wilhelm Schultze)教授の講義を三潴謙三氏,宇野朗氏等の筆訳に係り,東京大学医学部編輯,出版人安藤正胤,書肆島村利助発兌で,巻1より巻12及び附録が明治12年(1879)10月より同15年(1882)の間に出版された眼科書である。
「医科全書」とは,その題言に『明治四年繆爾児,忽布満ノ二氏ヲ本校ニ聘シ大ニ医学ノ規則ヲ正シ,更ニ教師数名ヲ延キ,各其課ヲ分チ,解剖,生理ヨリ内科諸科ニ至ルマデ,逐次講習スルコト茲ニ五年,其課程ノ厳正ナル論説ノ明確ナル,独之ヲ校内ノ生徒ニ私スルヲ惜ミ,今其講莚ニ筆記スル所ヲ輯メテ校訂シテ之ヲ鉛版ニ上セ,以テ世ノ学者ニ頒タント欲ス,命ケテ「医科全書」ト云フ…』とあり,眼科篇はその一科で,解剖篇に次いで出版された。本篇は12巻及び附録1巻(12×14cm)よりなり,およそ月刊にて分冊発行された。各巻の刊記とその内容を各章の見出しにより抄記すると以下の通りである。
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